アンコール遺跡群の魅力を残しながらも、ブティック、パブ、レストランであふれかえるリゾートタウン

主にアンコール遺跡群(Angkor temple complex)へのゲートウェイとして知られていたシェムリアップ(Siem Reap)だが、現在、観光客にとって訪問しやすいモダンな都市に変貌を遂げている。観光業が爆発的な勢いで発展しており、素敵で手頃なリゾートやブティックも数多い。 いずれにせよ、シェムリアップ滞在の際には、午後の日差しの下、プールサイドでくつろぐ時間を楽しみたい。市の中心部には、現代美術のギャラリーや洗練されたブティックやレストランなども多く、活気に満ちている。並木が美しい川辺を散策し、オールド・フレンチクオーター(旧フランス人居住区)でのブランチでゆったりし、夕暮れ後はパブストリートの喧騒を満喫してみてはどうだろう。

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観光スポット: シェムリアップ

  • High-water mark

    浸水の森

    トンレサップ湖(Tonle Sap Lake)は巨大で、チョコレート色の海を想像させる。その多様な海洋生態系によって、ユネスコによって生物圏保護区に指定されている。水上生活する人たちの集落を昔ながらの船で通り過ぎて進み、カンボジアの日常にも焦点をあてる旅は、自然を愛する人にはたまらないものになるはず。水上の旅のハイライトは、コンポン・プルック(Kompong Phluk)村の「浸水の森」で、船からカヤックに乗り移り、ウォーターヒヤシンスや木々の間を漕いで行く時間だろう。

  • 伝統継承

    社会的企業である「アーティザン・ダンコール(Artisans d’Angkor’s) opens in new window」では、古代クメールの美術工芸を保存・復活させ、さらに地元住民にも生計を立てる場所として提供している。ここで取り扱っているアイテムは、ハンドメイドの衣類、漆器、シルクペインティング、ジュエリーや陶器などの高級品で、地方の職人たち(1300人以上にものぼる)の手によるもの。またここでの主要なワークショップは、無料のガイドツアーが行われており、アンコールシルク工場へは、無料のシャトルバス(約20分)が出ている。

  • Shop talk

    ブティックシーン

    市場でのショッピングもいいが、シェムリアップの地元ブティックではお買い得品も多く見つかるだろう。オールド・マーケットにはカンボジアの絹織物やカンポット・ペッパーなどの香辛料、ハーブソープやクリームを売る店が点在している。この地では、ファッションやデザインも開花している。「スリー・シーズンズ(Three Seasons)」のファンキーなファッション、「エリック・ライシナ(Eric Raisina)」の高級シルク、カットが印象的な「アンバー(Ambre)」のドレス、さらに「ガーデン・オブ・デザイヤー(Garden of Desire)」の洗練されたシルバー製品と貴金属にも注目したい。
  • Temples stayed

    アンコールワットだけではない寺院群


    アンコールワットは今もその魅力を失ってはいないが、もう少し離れたアンコール考古学公園(Angkor Archaeological Park)内の寺院も見逃したくはない。入場券は1日有効と3日有効がそれぞれUS$20とUS$40、また1週間有効の入場券はUS$60となっている。迷路のような広大なアンコールトムの中心にあるバイヨンには216体の巨大なレリーフが並ぶ。木の根が絡まるように伸びるタ・プローム(Ta Prohm)は公園内で最も圧倒的な光景に数えられるだろう。さらに進むと、木々が覆うプリヤ・カーン(Preah Khan)とバンテアイ・スレイ(Banteay Srei)が現われる。ほとんど修復されていない精巧な彫刻を見てほしい。さらに、シェムリアップから2時間のクバルスピアン(Kbal Spean)にあるプノンクレーン国立公園(Phnom Kulen National Park)では、ヒンドゥー神シヴァの男根を象徴する石の古代彫刻「リンガ(Lingams)」が見られる。

  • The diner things

    クメール料理とケネディ夫人

    シェムリアップは食についても一級だ。木々の緑がさわやかで、路上生活する子供たちの職業訓練を兼ねて運営されているレストラン「マルム( Marum opens in new window )」では、赤アリのフリッターやタランチュラの揚げ物など、独特のクメール料理を味わうことができる。「キュジーヌ・ワット・ダムナック( Cuisine Wat Damnak opens in new window )」ではシェフのヨアンネス・リビエールがカンボジア料理をモダンにアレンジしている。また、上海にあったアヘン窟の雰囲気が漂う「ミス・ウォン( Miss Wong opens in new window )」のライチーマティーニや、ラッフルズ・グランドホテル・ドゥアンコールのシャンパンカクテルで1967年のジャクリーン・ケネディ元米大統領夫人による訪問にヒントを得た特製カクテル「ファム・ファタール(Femme Fatale)」も試してみたい。

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空港情報

CBD(中央ビジネス地区)まで 7.5km
所要時間 約10分
タクシー 約US$7
トゥクトゥク 約US$5、所要時間約10分

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旅行に適した時期

カンボジアのほとんどの地域と同様に高温多湿で、6月~10月が雨季になる。この時期、雨は短時間の豪雨となることが多い。

カンボジアのお盆にあたる盂蘭盆(プチュン・バン/Pchum Ben)は9月、またクメール暦の正月(Khmer New Year Festival)は4月中旬に祝われ、市内の寺院は混雑することになる。11~12月に開催されるアンコール・フォトフェスティバル(The Angkor Photo Festival)は東南アジアで最も歴史のある写真関連イベントで、12月にはアンコールワット・ハーフマラソン(The Angkor Wat International Half Marathon)も開かれる。

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移動手段

シェムリアップは小都市で、最近5年間で道路の舗装が進んだこともあって、徒歩やトゥクトゥクに乗っての市内観光が容易になっている。ホテルの多くでは自転車のレンタルも行なっている。自転車やバイクで15分ほど走れば、緑豊かな水田や果樹など、美しい風景を目にすることができる。

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