フォン川(Perfume River)を挟むベトナム王朝の都
フエ(Hue)はベトナム北部中央のトゥアティエン−フエ(Thừa Thiên–Huế)省の首都で、かつては17世紀から19世紀まで続いた封建国家、阮朝(Nguyễn Empire)の都として栄えました。1802年に阮福映(Nguyễn Phúc Ánh)がベトナム全体を手中におさめると、フエは一時期この国の首都となりました。今ではユネスコ世界遺産に指定されているものも多い宮殿や寺院、墓や塔に囲まれ、以前の王朝の都が残した栄光と面影を彷彿とさせています。 フエでは急速なモダン化が進み、ブームの続く観光業では現代的なホテルや洗練されたバーなどで観光客を迎え入れています。ベトナムのアイコンのひとつ、ティエンムー寺(Thien Mu Pagoda)は見逃せません。この古都の穏やかな雰囲気を満喫するには、フォン川(Perfume River)沿いを早朝散歩するのが一番です。
おすすめ&見どころ
-
王朝の歴史
現在では多くが原型をとどめていませんが、インペリアルエンクロージャーと呼ばれるこの城塞の遺跡群(Imperial Enclosure opens in new window)は一見の価値があります。必見は王宮門の午門(Ngo Mon Gate)と南西端のミュー寺院群(Mieu Temple Complex)です。入場料VND105,000(US$4.75)
-
ベトナムのアイコン
フォン川(Perfume River)を見渡せる丘の上にあるティエンムー寺(Thien Mu Pagoda opens in new window)はベトナムのアイコンです。21メートルの七重の塔は1844年、紹治帝の時代に建造され、7層の各層にこの世に現れた七仏の一人が祀られています。ここで静かな時間を過ごしたい方は午前中に行くのがよいでしょう。
-
橋を越えると
市内から7kmほどのところにはきれいなタントアン橋(Thanh Toan Bridge)があります。この木造の橋は日本の様式と言われることが多く、黎顯宗王(Emperor Le Hien Tong: 1740-1786年)によって建造されたとされています。田園風景を見渡すのに理想的です。
-
帝廟
フエ(Hue)から約12kmほどのフォン川(Perfume River)の西側の土手には明命帝廟(Minh Mang opens in new window)があります。明命帝と皇后のために建造された「名誉の中庭」(Honor Courtyard)やサンアン寺(Sung An Temple)などが見られます。入場料VND80,000(US$3.60)
-
ボートをこぐ
フォン川(Perfume River opens in new window)の流れに身を任せてその雰囲気に思う存分ひたりましょう。大半のグループツアー(1人US$2から)はティエンムー寺(Thien Mu Pagoda)やホンチェン寺(Hon Chen Temple)、いくつかの霊廟を回ります(入場料は別)。トランティエン橋(Trang Tien Bridge)のたもとにあるボート用桟橋でボートを貸し切ることもできます。
気候とシーズン
フエ(Hue)は熱帯季節風気候で、一年中雨がよく降りますので傘やレインコートを必ず持って行きましょう。乾季は3月から8月で気温は35°C~40°C。雨季は9月から1月までです。
2年に一度開催される大規模のフエ祭り(Festival of Hue)は4月から6月の間にあり、国内外のアーティストやパフォーマーが集まるほか、フエの詩の祭り(Hue Poetry Festival)など人気のイベントもあります。
Topへ戻る