中央高地に位置するダラットは、そのさわやかな山の空気とフランス風の文化がヨーロッパを想像させる

ダラットは熱帯のインドシナにおいてヨーロッパ風の気候を求めたフランス提督のために高原の避暑地として植民地時代に開発された街。今では、新婚旅行先として、またホーチミン市の湿った熱気から時間をかけることなく逃れられる場所として人気が高い。街は歩いて回れるほど小さくまとまっている。緑が深い山々、フランス文化に影響された数多くのかつての邸宅、エッフェル塔を模した電波塔、ほっとさせてくれる涼しい気候と、ダラットはベトナムで最もヨーロッパ的な街だろう。それだけではなく、丘に点在するテラスのような野菜農園、温室、花畑は、この街がベトナムのベジタブル・バスケットと呼ばれる所以で、全国に新鮮な農産物を出荷してきた歴史もある。また、いずれの大都市にも劣らない豊かなコーヒー文化も存在している。これらすべてを丘陵に囲まれた街にまとめると、ベトナムで体験できるフレンチアルプスとなる。

Topへ戻る

おすすめ&見どころ

  • 天才芸術家

    ハンガ・クレージーハウス(Hang Nga Crazy House) opens in new window」で何とも風変わりな世界に迷い込むのもいい。所有者はロシアで学んだ建築家で、ホーチミンに次ぐ地位にあった人物の養女。彼女の建築哲学はガウディやダリと共通するもので、クレージーハウスはゲストハウスであるとともに、観光名所ともなっている。さしずめウィーンにあるフンデルトバッサー・ハウスのベトナム版といったところ。

  • 歴史を語る駅舎

    「旧ダラット駅」では歴史に浸ることができる。アートデコのスタイルと中央高地の住宅建築様式を融合した設計で、植民地時代のベトナムを今に伝えている。南フランスに見られる駅舎を彷彿させるこの駅は、2人のフランス人建築家によって1932年に建てられている。ダラットからファンランを経て、タップチャムへと至る鉄道路線は、1908年にフランスが敷設したものだが、戦争によってこの路線は閉鎖されることになる。1991年になって、ダラットとチャイマットを結ぶ7kmの路線が観光列車用に再開されている。

  • 60年間変わらないカフェ

    1955年にオープンした「カフェ・トゥン(Café Tung)」でカフェインを補給しよう。羽目板の壁から濃い茶色の革が張られたソファ、色褪せた油彩画、ジャック・ブレルのポスター、そして三角のテーブルに至るまで、すべては60年前のまま。かつてはダラットの知識人や芸術家が集まる場所でもあった。

  • ビール瓶の寺院

    リンフオック・パゴダ(Linh Phuoc Pagoda) opens in new window」は、ビール瓶を再利用した色付きのガラスで飾られたディズニーランド風の寺院。フエ出身の大乗仏教僧侶や仏徒らが1949年に建設を始め、1952年に建立されている。寺院全体は緻密な陶器のモザイクと光沢のある細かなタイルに特徴づけられ、そこに優れた職人技を見ることができる。

  • ラストエンペラーの離宮

    阮朝の第13代皇帝で、1940年代半ばに終焉を迎えた王朝のラストエンペラーとなったバオ・ダイが夏を過ごした宮殿(Summer Palace of Bao Dai opens in new window)を訪れておきたい。1945年に彼が退位するまでバオ・ダイとその家族が暮らしたのが、松の木が茂る丘の上に立つこの離宮。1928年に建てられ、全体がヨーロッパのアートデコを基調としている。離宮内を歩けば最後の皇帝の生活を垣間見ることができ、興味深い。

Topへ戻る

空港情報

CBD(中央ビジネス地区)まで 南へ30km
タクシー 約30~40分(US$10)
シャトルバス 約30~40分(US$2)

Topへ戻る

気候とシーズン

ダラットは1日で四季を経験できるベトナム唯一の街であり、また交通信号は皆無と言ってもいい。平均気温が15~24度で、夜間用に温かい衣類を用意しておきたい。12~3月は乾季、4~11月にかけてが雨季となる。

展示会やパレードなど様々なアクティビティーが催されるダラット・フラワーフェスティバルは2005年に始まり、その後は2年に1度、年末に開催されている。

Topへ戻る

アクセス

タクシーなら、ダラット・タクシーやマイリン・タクシーなど、地元の運営会社があり、バイクはほとんどのホテルが1日US$5で貸し出している。また、バイクタクシーのドライバーが組織する「イージー・ライダーズ(Easy Riders) opens in new window」は、1日US$12~20でツアーを提供している。

Topへ戻る