トゥイホア
トゥイホアは静かなビーチと永遠に続く眺めが素晴らしい海岸の街
トゥイホア市は風光明媚なフーイエン省(Phu Yen)の省都。すぐ北に位置するビンディン省(Binh Dinh)と同様、フーイエン省もカインホア省(Khanh Hoa)とその宝石とも言えるニャチャン(Nha Trang)の影になりがちで、観光業を大規模に発展させたい省にとってはいい話ではない。しかし、手付かずの砂浜を独り占めしたいツーリストにとっては絶好の場所でもある。トゥイホア市の南北にはビーチが途切れることなく続き、内陸部には深い森の丘と少数民族の多様な文化が見られる。これだけでもフーイエン省はありきたりに満足できないツーリストにとって格好の訪問地となっている。
おすすめ&見どころ
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日帰りツアー
タインホア市の南30kmにはブンロ湾(Vung Ro Bay)がある。今日、水上生活をする人たちの住居がひしめきあっており、写真撮影の場としても絶好の場所で、タインホアからブンロ湾と静かなバイモンビーチ(Bai Mon)への日帰りツアーに参加して楽しむのもいい。
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ゴシック様式の教会
チャンパ王国の遺跡で知られる地域ではあるが、壮大なマンラン教会(Mang Lang Church)は1892年にジョセフ・デ・ラ・カッサーニュ(Joseph de La Cassagne)の指示によって建てられた19世紀のゴシック式建築で、際立ったコントラストを生み出している。マンラン教会はタインホア市からおよそ30kmの所にあり、緑が深い庭と背の高いヤシの木に囲まれている。夏の暑い1日なら、華麗な装飾の教会内でひと休みするのもいい。
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特異な姿のダビア山
700m超と周辺で最も高いダビア山(Da Bia Mountain)は深い木々に覆われているが、その山頂部分は突出した石灰岩となっている。この特異な姿のため、ダビア山は伝説のほか、数多くの詩文や歌の題材となってきた。ダビア山の頂上からは、ブンロ湾(Vung Ro Bay)、そしてバイバン(Bai Bang)とバイゴック(Bai Goc)のビーチが見渡せる。
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バイモンビーチの灯台
ブンロ湾(Vung Ro Bay)のすぐ北に位置するバイモンビーチ(Bai Mon Beach)は、海に張り出すムイネイ(Mui Nay)とムイディエン(Mui Dien)の岬に挟まれている。自然美が素晴らしいこの一帯を1895年に灯台を建設したフランス人は「バレラ岬(Cape Varella)」と呼んでいた。その後、修復されたこの灯台は現在も使用されており、地域のランドマークともなっている。タインホアからバイモンへの日帰りツアーで、訪れる人のそれほど多くないクリスタルブルーの海とそれを見下ろす岬を体験したい。
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街を見下ろす遺跡
ベトナムのこの地域で栄えた古代チャンパ王国はずっと昔に消滅しているが、特徴的なチャンパの塔が遺跡としてあちこちに残っており、当時の栄華を今に伝えている。そのひとつは1960年に復元され、丘の頂きから街を見下ろす高さ20mの塔。夜間は美しく照らされ、タインホアのシンボルのひとつとなっている。訪れるなら、早朝あるいは日暮れの景色が楽しめる遅い午後がいいだろう。
気候とシーズン
2~6月にかけての気候は温暖で、湿度も下がり過ごしやすい。ただ、真夏となる7、8月には温度がかなり上昇する。9~12月は台風が沿岸を通過する季節で、気象予報に注意したい。
毎年4月に開かれる漁の安全と豊漁を祈る祭り(Cau Ngu / カウグ)は、華やかな衣装と興味深い儀式にあふれる一大イベント。新しく始まった水産フェスティバルと並行して開催されており、訪問するにはいいタイミングだろう。
ベトナム全国が同じ事情だが、年間を通じて最大の祝事はテットと呼ばれるベトナム旧正月。テット期間中は多くのレストランが休業し、閉館するホテルさえある。旧暦によって毎年時期は異なるが、1~3月がテットとなる。
Topへ戻るアクセス
トゥイホア市ではメインビーチ近くに宿泊する人がほとんどなので、ビーチや近隣のレストランへは徒歩がいちばん便利。遠出するには数多いタクシーかセオム(バイクタクシー)を利用するか、またもっと融通のきくバイクドライバーを雇うという手もある。ただ、タクシーとは異なり、セオムの営業は許可制ではないので、料金交渉も必要。
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